【しおかぜ荘/居酒屋しおかぜ】

2020年03月30日 職員広場

【令和2年1月30日(金)居酒屋しおかぜ】

 

今回、会場として準備したのは障子のある和風の落ち着きのある一室です。

職員は小道具を持ち寄り、割烹着や酒屋の紺の前掛けを着けるなど柔軟な発想、湧き出るアイデアで企画から存分に楽しみ雰囲気作りに精を出します。

 

園長自慢の一品料理を酒の肴に舌鼓を打ちながらほんわか楽しいひと時を過ごしました。

ご利用者、そして園長扮する居酒屋の主人と店員役の職員の間に普段と違った空気感が漂い、会話を通じてご利用者の数々の引き出しが開けられていく瞬間が垣間見れます。そのお話や表情を拝見し、私達は『なるほど、これが本当の○○さんなんだ』と気づかされるのです。

行事には不思議な力があります。えんま市、ぎおん柏崎、納涼会…と年間に幾つもの行事を企画しますが、ひと行事を終えるごとに企画をしてよかったと、ご利用者の表情を思い浮かべながらそう感じるのです。

しかし、そう行事にばかり頼ってはいられません。それをヒントに生活の中でできること、ご利用者のいきいきとした表情を少しでも多く引き出せる声掛けや関わりを工夫して楽しむこと、それこそが介護のやりがいであり、介護員冥利に尽きるものと考えます。

 

私たち職員は、多くの場合、年を重ねて身体が不自由となってからご利用者として、その方と出会います。ややもするとあたかもそのお姿が以前からそうであったかの如く勘違いをしてしまいそうになります。だからこそ、私たちはご利用者の素顔を知り、今まで生きてこられた人生の年輪を感じ取る感性を大切にしながら、目の前におられるご利用者の生活を支えたいと感じています。