【理事長のつぶやき/新型コロナウイルス感染症に思う】

2023年05月15日 職員のつぶやき

 令和5年5月8日に、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に引き下げられました。
 令和2年1月に国内で1人目の感染者が確認されて以来、3年4ヶ月にわたり幾度となく感染の波が続いた新型コロナウイルス感染症の対応が大きく転換され、その中で、マスクの着用を含めた感染対策は基本的に一人ひとりの主体的な選択が尊重され、個人や事業者の判断に委ねられることとなりました。

 この3年以上の期間において、私達の生活は急激に変化してきました。
 3密回避や手洗い、手指消毒の徹底などによる予防対策の実施、緊急事態宣言の発出と県外往来の自粛要請、マスク不足とそれに対応するための国によるマスク配布、偽情報の流布によるトイレットペーパー買いだめ騒動、ワクチン接種と副反応の問題、オミクロン株などの変異株の出現、オンライン会議やリモートワークの普及、活発になった「巣ごもり消費」や「置き配サービス」等々、数え上げるときりがないくらい大きな影響を受けています。
 逆に、生きていることへの感謝や健康の大切さ、コロナ禍前の「あたりまえの生活」、「普通に仕事ができる生活」のありがたさ、人と人との絆の重要性などを改めて感じた期間でもありました。

 当法人でも、令和2年2月に、「新型コロナウイルス感染症への対応について」として、職員や来客の検温実施、面会や施設内行事の自粛、県外出張の禁止などの内規を定めて以来、感染状況などを鑑みながら、適時適切に改正を繰り返して対応してきたところです。
 残念ながら、令和4年1月に初めて法人職員が感染して以来、施設内集団感染を含めて利用者様や職員に感染者が発生し、利用者様やその御家族、関係の皆様に御心配、ご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げます。

 感染症法上の位置付けが引き下げられたとはいえ、新型コロナウイルス感染症が完全に『終息』したわけではありませんので、法人各施設において引き続き感染症予防対策を実施してまいりますが、面会等の対応についてはできる限り緩和していきたいと考えていますので、御理解、御協力をいただきますようお願いいたします。

 ウィズコロナの期間はもうしばらく続くでしょうが、『終息』に向けた兆しも少しずつ見えてきたような気がしていますので、力を合わせて頑張りましょう。

※かしわ荘に掲示してあるアマビエのポスター。なごみ荘の利用者・職員の作成です。