【理事長のつぶやき/『時代小説を読む』】

2020年11月12日 ブログ

今回も読書の話をさせていただきます。

年齢を重ねるとともに、いわゆる今の時代の読み物にテーマもテンポも展開も追いついてゆけず、肩の凝らない昔どおりの、セオリーどおりの時代小説に行き着いてしまいます。

中でも「武士もの」と言われる、封建的な武家社会の中で、懸命に生き抜く「武士の一分」をかけたサムライの生き様に共感と感動を覚えます。

他にも「市井もの」と言われる、町人や長屋暮らしの浪人の、けなげな悲しい生き方にも魅了されています。

捕り物帖シリーズのような連載も、次作が楽しみな作品が多くあります。

 

好きな時代小説の作家は、藤沢周平、池波正太郎、山本周五郎、藤原緋沙子、平岩弓枝、葉室麟など様々です。

 

なぜ時代小説が好きなのか、と聞かれると説明できないのですが、過去の世界に間違いなく存在したであろう人物と、その生きざまを克明に見ることが出来ることかなと思うことと、その人物の生活や息づかいを勝手に想像できるからかなと思っています。

 

ドラマ・映画化された時代小説の作品などを観ると、ラストシーンでつい涙ぐんでしまうのも、高齢のせいでしょうか。

【私の好きな時代小説】