【施設長のつぶやき/おぐに荘】小さな楽しみと心地よい楽しみ

2018年08月01日 職員のつぶやき

おぐに荘園長  山﨑 美千代

家の前の猫の額ほどの畑に、ナス、キュウリ、ピーマン、トマトを中心に、その年によってトウモロコシ、オクラ、シシトウ、パプリカなどを加えて家庭菜園をしている。

山の畑を作付けしていた両親が高齢となり、私達の方に役割が回って来た。思案の結果、仕事との両立で出来るのは猫の額ほどの畑“猫の畑”となってしまった。

今までは、採れた野菜を頂くだけの有り難い日々だったため、“猫の畑”でも悪戦苦闘。自分でやってみてようやく分かった野菜作りの奥深さ。同じように植えても、天候の具合か苗の当たり外れか、育ち方が同じではなく枯れてしまうこともあり、がっかりする。

今年は、定番のナス、キュウリ、ピーマン、トマトでの勝負である。周りには熟練した職人のような野菜作り名人がぞろぞろいて、道沿いにある“猫の畑”の評価をして下さる。

「おまえさんとこのは、遅く植えた割には良いできだねぇ」「今年も良いのが採れてるねぇ」など、有り難いことに褒めていただく事が多い。ナスが枯れてしまって植え替えた時でも「今年は、ナスが悪くて枯れたという人が多いぜ。枯れたらまた買って来りゃいいさぁ」と励まして下さる。

自分で育てた野菜達が順調に育ち、新鮮なキュウリやナスの収穫をし、食卓に乗せる「小さな楽しみ」と、通りがかりの名人達との野菜談義が「心地よい楽しみ」となっている。

(元気に育った夏野菜。食べ頃まではあと少し)